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形がスタンダードなだけでなく、糸や染め、縫製や仕様など製品の品質が高く、価格も抑えられ、多くの人々に長く愛用してもらった結果、定番として長く作り続けられるジーンズ。
そんな真の“STANDARD”を求め、2002年に誕生したSUGAR CANE(シュガーケーン)
Lot No.SC41947「1947モデル」は、1947年製のヴィンテージジーンズを手本に、生地、パーツ、型紙、縫製仕様を再現している。
ここでは、そのスタンダードデニム「1947モデル」のディテールについて解説していく。
フロントのボタンフライ
現代の衣料ではジップフライがほとんどだが、1947年当時はボタンフライが主流であった。
このジーンズは防縮加工を施していない生地を使用しているので、ファスナーを取り付けてから洗濯をすると生地が縮んでジッパーが使えなくなることもその理由のひとつ。
ヴィンテージに倣い、オリジナル刻印入りの鉄製ボタンを使用している。
コインポケット
コインポケット口の端にはセルビッジを使用。打ち抜き式の銅製リベットで補強を施している。
エイジングサンプルを見ればわかる通り、生地やパーツにこだわった結果、無理に手を加えなくても着用と洗濯を繰り返すごとにデニム生地は褪色し、リベットは酸化して美しい経年変化をみせる。
ウエストベルト、ベルトループ、革パッチ
ウエストベルトの上部にステッチをかける際、ベルトループと革パッチも一緒に縫い付けられる。
パッチは鹿革製。
ヴィンテージジーンズをみると後中心のベルトループはオフセットされる時期もあるが、1947モデルはセンタリングされている。
規格が未統一の時代に作られたヴィンテージ同様、縫製には色と太さの異なる数十種類の綿糸を各所で使い分けるなど、細部にわたり忠実に再現している。
形がスタンダードなだけでなく、糸や染め、縫製や仕様など製品の品質が高く、価格も抑えられ、多くの人々に長く愛用してもらった結果、定番として長く作り続けられるジーンズ。
そんな真の“STANDARD”を求め、2002年に誕生したSUGAR CANE(シュガーケーン)Lot No.SC41947「1947モデル」は、1947年製のヴィンテージジーンズを手本に、生地、パーツ、型紙、縫製仕様を再現している。
ここでは、そのスタンダードデニム「1947モデル」のディテールについて解説していく。
ヒップポケットの縫い付け
ヒップポケットの縫い付けは左右ともに共通して、向かって右上のコバステッチから始まり、ポケットの左上まで行ったあと内側に入り、内側のステッチを入れて右上に帰る一筆仕様。
補強のため施されたグレーの隠しバータックが若干覗いている。
コンシールリベット(隠しリベット)
むき出しのリベットでは馬の鞍や車、家具などを傷つけてしまうおそれがあることから、1937年より採用されたコンシールリベット(隠しリベット)は内側から確認できる。
袋地のセルビッジ、小股部分の補強
腰ポケットの袋地。底部分の縫い代の端にはセルビッジが使われている。負荷のかかる小股部分のステッチには太番手の綿糸を使用。
生地が集まる厚い部分に補強のカンヌキ(バータック)が入れられる。
ポケットの袋地、裾のセルビッジとチェーンステッチ
裏からみたポケットの袋地。角の部分はカーブ仕上げとなっている。アウトシームの縫い代端はセルビッジを使用。
裾上げステッチの内側はチェーンステッチになっている。